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2025年3月13日に国内発表されてからずっと気になっていた、「Xiaomi 15 Ultra」を購入し、二ヶ月ほど使ってみたので紹介します。

Xiaomi 15 Ultraを選んだ理由
近年各メーカーからハイエンドAndroid機が続々発売され、好みによって選べる環境になっていますが、その中でもなぜXiaomi 15 Ultraを選んだのか、購入に至った背景や検討した他機種との違いを簡単に振り返ってみます。
買い替えの背景と重視したポイント
Xiaomi 15 Ultraを購入するまでのスマホ事情は、メイン機のiPhone 15 Pro Max、そしてサブ機のGalaxy S23 Ultraという組み合わせ。iPhoneはSuicaなどの決済系、認証系アプリをまとめてメイン回線のauのSIM、Galaxyの方は、カメラを重視し望遠が強いモデルが欲しかったので、S23 Ultraを購入し約1年半ほど使用していました。

S23 Ultraもカメラ性能が高く、特に不満な点はなかったのですがやはりXiaomi 15 Ultraのインプレッションなどを見ているとカメラとしての完成度が高く見え、一年半ほど経ったという時期もあり買い替えを決意しました。
買い替え候補に上がった他機種との比較
ほぼほぼXiaomi 15 Ultraに買い替えるという気持ちで、S23 Ultraの売却の準備をしていましたが、やはり実際に買い替えるとなると今は他にはどんな機種があるのかと調べてしまい、買い替え候補が増えていました。実際に迷った機種は以下の通り。検討したのは2025年4月24日段階。
- Xiaomi 14 Ultra
- OPPO Find X8 Ultra
- vivo X200 Pro
まず考えたのは、Xiaomi 14 Ultraの中古やセールで安くなっていた未開封品。Androidに限らず、新しいモデルが出ると今回の15 Ultraになってからは可変絞りが廃止されたり、超広角カメラの画角が狭くなっていたりと14 Ultraのほうが良い点もあったので「カメラ」を重視して買い替えるのであれば、あえて今14 Ultraを購入するのもありかと。ただ色々なレビューを見ると、バッテリー持ちが悪くあっという間に充電がなくなるという意見を多く目にし、候補からは外れました。
OPPOとvivoの2機種はカメラ性能で候補入り。Xiaomi 15 Ultraのように、最近のフラッグシップスマホでは有名カメラブランドとの共同開発がトレンドになりつつあります。XiaomiはLeica、OPPOはHasselblad、vivoはZeissと提携し、それぞれが独自の画作りやレンズチューニングを打ち出しています。3メーカーとも所有して使ったことはなかったので、どれも新鮮味があるなとは思いましたが、OPPOとvivoは国内で公式販売されておらず、AliExpressなどで購入できるものの、技適などの事も考え、今回はXiaomiにしようと決断しました。
今回はXiaomi公式オンラインストアではなく、IIJmioで購入しました。IIJmioでは6月2日まで「トクトクキャンペーン+」というキャンペーンを行っていて、Xiaomi 15 Ultra 12GB/512GBモデルが154,800円で購入できます。発売から一ヶ月ほどで25,000円引きで買えるのは、ユーザーとしてはとてもありがたく、こちらのキャンペーンを利用しました。また、在庫限りにはなるそうですが、Photography kitももらえます。
パッケージ・同梱物一覧

こちらが端末のパッケージ。最近のスマートフォンの箱でよく見る高級感のあるパッケージです。


同梱品は、スマートフォン本体、USB-Cケーブル、90WACチャージャー、クリアケース、取り扱い説明書となっています。

続いてPhotography kit。4/25注文でももらえることができました。

上段には、サムグリップ、シャッターボタン2種、交換用リング、67mmフィルターアダプターリングが入っています。

下段には撮影グリップ、保護ケースが入っています。ケースとグリップの表面はフェイクレザーのような質感で高級感があります。

Photography kitにはハンドストラップが付属していますので、撮影グリップに落下防止用につけることができます。
本体デザイン

S23 Ultraもホワイト系のカラーだったのですが、今回もホワイトを選択しました。面白いなと思ったポイントが、今回3種類のカラバリがあるのですが、それぞれ背面のテクスチャーが違います。ホワイトは流線系のようなデザインが施されていて手触りは最高です。ブラックモデルだとカメラ周りに薄く赤いラインが入っているのですが、ホワイトとシルバークロームは入っていません。
Photography kitの装着感


特典でもらったPhotography kitを装着してみるとこのような感じ。ボディーカラーは全く見えなくなります。そして前モデルのXiaomi 14 Ultraはシルバーとブラックの落ち着いたデザインでしたが、今回のPhotography kitはLegend Editionという名前になりブラックとレッドというなかなか主張が強いカラーに。中国本土のほうでは、グレーとゴールドというLegend Editionに比べれば落ち着いたカラーのものも販売されていますが、現在国内で流通しているのはこちらのカラーになります。


画面側から見るとこんな感じ。前モデルにはなかったサムグリップが追加され、よりグリップ力が強化されました。撮影グリップにはストラップホルダーもあるので、付属品でも市販品でもお気に入りのストラップを装着できます。
Magsafe対応ケースも購入
iPhone15 Pro MaxからMagsafeを使いはじめ、もうMagsafe無しでは生活できない体になってしまったので、Xiaomi 15 UltraのMagsafe対応ケースも買ってみました。今回購入したケースはこちら。


パッケージはシンプル。

ケース本体はこんな感じ。質感としてはマットな感じで、カメラバンプ部分は黒、それ以下のMagsafe部分はシースルーといった感じ。

今回はMagsafe対応かつ、大きく飛び出ているカメラバンプをできる限り保護できるケースを選びました。

ケース内側はこの様になっており、本体への擦りキズも少なく済みそうです。

ボタン部分も機種専用にくり抜かれており、しっかりと押し込めます。

実際に装着してみるとこんな感じ。シースルーがいい具合に本体カラーのホワイトを弱めてくれています。

Photography kitでは丸出しだった大きなカメラバンプもカメラ部分以外は保護することができました。ただこういうタイプの弱点は、レンズ部分のみにホコリなどが貯まること。マイクロファイバークロスなどで掃除をするときは一度ケースを外し、全体を掃除したほうが良さそうです。
カメラ性能を試す
本機最大の注目ポイントとも言えるカメラ性能。1インチセンサーやライカ監修レンズの実力を、実際の作例を交えながら確認していきます。
Leicaプリセット比較
最初に気になった機能が、Leicaチューニングの2種類のカラーフィルター。「Leica VIBRANT」と「Leica AUTHENTIC」を選ぶことができます。同じ場所でフィルターを変えて撮影してみました。




どちらも明るい屋外、広角寄りのカメラで撮影しました。環境によって異なってくるとは思いますが、AUTHENTICの方は周辺減光のような効果がみられ、雰囲気のある写真が撮影できました。逆にVIBRANTのほうは、鮮やかに、くっきりとコントラストを高く出してくるような印象を受けました。好みにはなると思いますが、最近のSNSなどでウケがいいのはVIBRANTの方でしょうか。
メインカメラの描写力
メインカメラは、1インチセンサーを積んでいるということもあり、今までのスマホカメラではなかなか表現できなかった自然なボケ感を表現していると感じました。例えると、今までポートレートモードに切り替えていた撮影が、通常の撮影で、より自然なボケ感体験できる感じ。


作例を撮りに行った公園に咲いていた花を何気なく撮っただけですが、背景の花、緑がコンデジやミラーレスで撮ったようなボケ感で表現できています。
広角、望遠の使い勝手と実用性
また今回Xiaomi15Ultraで前作から大きく進化したのが、望遠性能。海外のライブなどでは撮影可能なことが多く、その需要もあってかXiaomiに限らず各スマホメーカーは望遠性能を重視したフラッグシップモデルも展開しています。Galaxy S23 Ultraもデジタルズームが100倍まで対応。写真として使えるかと言われるとデジタルズーム&ノイズ処理でかなりベタベタな絵でお世辞にもきれいとは言えないものでした。ただ、意外に活躍したのがデジタル望遠鏡としての用途。長蛇の列で、遠く離れた飲食店の小さなメニューを拡大して確認、遠くの車のナンバーを読み取るなど出番は多かった印象です。
今回のXiaomi15Ultraでは最大120倍までのズームに対応。他メーカーの100倍から更に20倍ズームできるアドバンテージを出してきました。今回は超広角から望遠までの搭載されている全てのレンズを切り替えながら作例を撮影してきました。カラープリセットはLeica VIBRANTです。









カメラ撮影時に選択できる各倍率で撮影してみました。個人的な感想としては60倍までであれば、実用に耐えられるのではないかと感じました。
また4.3倍選択時に、更にそこで4.3xという文字を押すと、100mm、200mm、400mmが切り替えが可能。こちらの各倍率でも作例を撮ってきました。



3種類の倍率で撮影してみました。400mmは少し補正感を感じますが、3つともしっかりと描写してくれている気がします。
今回作例を撮りに行って感じたのは、やはり望遠の強さ。今までいろいろな機種を使ってきましたが、望遠に強いという機種でも望遠側に行けば行くほどブロックノイズだらけだったり、AIでの補正をもろに感じることが多かったですが、今回のXiaomi 15 UltraはAIの処理も向上していると思いますが、より自然に、より使いやすい写真を撮れるようになったと実際に使用して感じました。
日常生活での使用感
実際にS23 UltraからXiaomi 15 Ultraに乗り換えて、普段使いの面で気付いた点や使用感をレビューします。使い方はGalaxyで使っていたアプリやウィジェットを同じように設定しました。
バッテリー周り
バッテリー持ちに関しては正直、Galaxyなどに比べて悪いと感じました。特段Xiaomiに変えてから、新しいアプリを追加したりはしていないのですが、体感気づくとバッテリーの残りが40〜30%台になっていることがありました。S23 Ultraは中古で購入、Xiaomi 15 Ultraは新品で購入ということもあってまだバッテリーの最適化ができていない可能性があるのかも。Xiaomi 14 Ultraに比べるとバッテリー持ちはだいぶ改善しているということなので、もうしばらく様子を見てみます。
ディスプレイ、スピーカー
ディスプレイに関しては、以前使っていたS23 Ultraと同じく、エッジディスプレイですので使い勝手は大きく変わりませんでした。最近はエッジディスプレイよりフラットディスプレイが増えてきていますが、下部のナビゲーションボタンでの操作ではなく、ジェスチャー操作の場合は操作がしやすいので使いやすい面もあります。画面の綺麗さは新しい機種ということもあり当たり前に綺麗。ディスプレイは6.73インチもあるので動画視聴や電子書籍を読むにも十分な大きさ。
スピーカーは、そこそこの印象。スカスカというわけではないですが、音域が広いという感じではありません。iPhoneやgalaxyなどの比較対象があると気になるかも知れませんが、単体で聞けば悪くないスピーカーです。一点、設定の中でサウンド効果を「Dolby Atmos」と「Xiaomiサウンド」で選べるのですが、これはよっぽどのこだわりが無い限り、Xiaomiサウンドをおすすめします。Dolby Atmosのほうがいいのかなと選択してみるとサラウンドに思いっきり振り切っていて、低音がごっそり抜ける音になってしまいます。
MIUI、HyperOSの使い勝手
UI関連の作りや使い勝手ですが、特段問題なく使えますが、他のAndroidを使ったことがある方は少しクセを感じるかも知れません。特にカスタマイズせず使う分にはおそらく快適に使えると思いますが、自分のスタイルに近づけようとすると制約がある場面がありました。
1つは、カスタムランチャーが使えない点。もう1つはウィジェットのサイズ調整時の問題。Galaxyの時、サードパーティのランチャーを使っていたというわけではありませんが、最近各社ランチャーも進化していて使ってみようかと入れてみましたが、どうしても設定できず…。色々と調べてみるとXiaomiのスマホでは外部ランチャーの設定がうまくいかない機種もあるようです。またもう一つ気になったウィジェットのサイズ調整の部分。これはウィジェット側が対応していないのか、HyperOSとの相性なのかわかりませんが、S23 Ultraのときには問題なかったウィジェットが、ホーム画面に何×何でアプリを置くかという設定によってテキストがとても小さくなってしまい使い物にならないレベル。これはちょっと改善してほしいバグでした。
Xiaomi 15 Ultraはカメラ重視派にとっての最適解

最後に、Xiaomi 15 Ultraを使って感じたポイントを改めてまとめます。カメラ特化スマホとしての完成度は非常に高く、カメラを重視する方にとってはとてもおすすめです。
写真を楽しみたいなら選ぶ価値あり
本体のデザイン、そして専用の「Photography Kit」が用意されている点からも分かる通り、Xiaomi 15 Ultraは“カメラ全振り”の一台です。旅行やちょっとした外出で「カメラも持って行きたいけど荷物は減らしたい」「撮った写真をすぐにSNSに共有したい」と考えている方には、まさに理想的な選択肢ではないでしょうか。
日常使いのメインスマホとしてはもちろん、サブ端末として2台持ちするスタイルもおすすめです。特にPhotography Kitは常時装着していても違和感のない質感と携帯性を備えており、カメラ撮影が中心の日にぴったりのアクセサリーです。
iPhoneをメインで使ってきた方にとっても、Xiaomi 15 Ultraは操作体系や設定が比較的わかりやすく、Androidスマホの入門機としても扱いやすい印象。一方で、GalaxyやPixelといった他のAndroid機種からの乗り換えでは、独自のHyperOSの癖に多少の慣れが必要かもしれません。
購入を検討している人への一言
Xiaomi 15 Ultraは、ただ高性能なだけではなく「写真を撮ることが楽しくなるスマートフォン」でした。スマホの枠を超えた撮影体験は、日常の何気ない瞬間さえもシャッターを切りたくなる魅力があります。
もちろん、やや重ための重量やHyperOSのクセなど、人によっては気になる点もゼロではありません。それでも「カメラを軸にスマホを選びたい」「コンデジやミラーレスの代わりになる一台が欲しい」という方にとっては、現時点でトップクラスの選択肢だと思います。
最近増えているXiaomiストアやビックカメラなどで実機を触ることができるので、気になった方はぜひ一度触ってみるのがおすすめです。また少しでも手頃に試したい場合は、中古市場をチェックするのもアリ。まだ出回っている数は多くないものの、今後徐々に流通も増えていくはずです。